ニューヨークマフィア
NewYork Mafia
大都市ニューヨークでかつて暗黒街を生き抜いたアウトロー達。
史上初のアメリカマフィアの王ジュゼッペ・モレロの時代(1900s~10s)から、禁酒法時代とカステランマレーゼ戦争(20s)、新星ルチアーノらによる新時代(30s~)、ドン・カルロ・ガンビーノによる黄金期(60s~70s)まで。

memo
20世紀。アメリカ屈指の大都市ニューヨークには多くの地域からアメリカンドリームを抱いた移民が流れ込み、その中から現代に繋がる犯罪組織に与する者が現れました。
彼らは暗黙のうちに存在し、長らく摩天楼の影に息を潜めながら、社会のシステムから非合法の手段で大金を掻き集め、いつのまにか巨大シンジケートを作り上げました。
このページではNYで活動した「マフィア」と呼ばれる彼らについて紹介しています。
このページは常に更新されており、そのため当時存在したすべての人物をカバーできている訳ではありません。情報を整理次第、紹介は追加されます。

禁酒法以前のマフィア達
Mafia Before Prohibition
コルレオーネ・パレルモ紛争など
(1900s~20s)
超初期の始まりのマフィア達。
その多くがシチリア島からの貧しい移民だった。
人物紹介

ジュゼッペ・モレロ
Giuseppe Morello
(1867/5/2~1930/8/15)
シチリア・コルレオーネ系
・別名ピーター・モレロ。あだ名はピッドゥ、クラッチハンド、古狐。NY5大ファミリーのほとんどの祖となる「モレロ一家」の創設者。生まれつき右手が小指しかない。部下に過激な制裁を下すことがあり、その手法は「木の樽殺し」として知られる。

サルヴ ァトーレ・"トト"・ダキーラ
Salvatore "Toto" D'Aquila
(1878/11/9~1928/10/10)
シチリア・パレルモ系
・モレロの元傘下で宿敵。ボスであるモレロが収監されている間に知略で縄張りを一部乗っ取った。モレロの釈放後に対立し、宣戦布告としてモレロ派に「死の口づけ」を行う。最終的に戦いは和平へと漕ぎつけられたが、マッセリアらにより暗殺される。

ヴィンセント・テラノヴァ
Vincent Terranova
(1886/5/15~1922/5/8)
シチリア・コルレオーネ系
・モレロの異父弟。あだ名はハーレム・タイガー。禁酒法で財産を築き、たびたび10年の刑期から釈放された兄を支えた。抗争では兄の味方集めに奔走したが、路上でダキーラ派による襲撃に遭い、反抗もむなしく殺害された。

チロ・テラノヴァ
Ciro Terranova
(1889/7/20~1938/2/20)
シチリア・コルレオーネ系
・ヴィンセントの弟。イタリア料理に必須のアーティチョークを独占して富を築いたためアーティチョーク・キングと呼ばれた。兄たちと共に組織経営に携わるが、兄弟が皆殺害された頃にはファミリーは権力を失っており、新時代の波に飲み込まれる形で没落していった。

天下分け目の戦い
The Castellammarese War
カステランマレーゼ戦争
(1928~1930)
真っ向から対立した二人のボス。
彼らの衝突はNYすべてのマフィアを巻き込む。
人物紹介

ジョー・マッセリア
Joe Masseria
(1886/1/17~1931/4/15)
シチリア系
・マフィアで初めて「ザ・ボス」を名乗った男。部下の出自を気にしない寛大さを持つが、非常に暴力的。モレロ一家と提携したのち、一時はほぼ全てのNYマフィアを傘下に置くまでに成長した。マランツァーノと戦争を引き起こすが、部下ルチアーノに裏切られレストランで銃殺される。大食いで有名だった。

サルヴ ァトーレ・マランツァーノ
Salvatore Maranzano
(1886/7/31~1931/9/10)
シチリア・カステラマレ系
・皇帝カエサルに憧れるシチリア純血主義者。あだ名はリトル・シーザー。ラテン語、ギリシャ語に精通したインテリ。マッセリアの排除に成功し、NY5大ファミリーの土台を構築するが、「シチリア人のみの組織」という思想がルチアーノら若い世代に反発を受け、自宅の書斎で暗殺された。
新しき社会 五大ファミリー
Five Families
(1931~)
戦争終結後、アメリカナイズされた組織犯罪に適応した新世代のマフィア達。
縁故主義的な旧世代が去った暗黒街で、彼らは合理性を追求し始めた。

ルチアーノ/ジェノヴェーゼ一家

チャールズ・"ラッキー"
・ルチアーノ
Charles "Lucky" Luciano
(1897/11/24~1962/1/26)
シチリア系
ルチアーノ一家初代ボス
・NY暗黒街の頂点に立ち、全米マフィアシンジケートを作り上げた帝王。その経営手腕は徹底的な合理性に裏打ちされており、多様な非合法/合法ビジネスを全マフィアで連携して展開するという基本方針を打ち立てた。政府から国外追放を受けた後も麻薬ビジネスで稼ぎ、生涯豪華な生活を好んだ。

フランク・コステロ
Frank Costello
(1891/1/26~1973/2/18)
カラブリア系
ルチアーノ一家ボス代行のち2代目ボス
・通称、暗黒街の首相。財政界といくつものパイプを持ち、ルチアーノ後のファミリーを強大な政治力で率いた。いつでも話し合いによる解決を望み、暴力を好まなかった。しかしジェノヴェーゼの刺客による銃撃を受けたことで裏社会稼業に対する気力を失い、ボスの座を退く。冷静沈着な性格だったが、鬱病を患っていた。

ヴィト・ジェノヴェーゼ
Vito Genovese
(1897/11/2~1969/2/14)
ナポリ系
ルチアーノ一家改めジェノヴェーゼ一家3代目ボス
・野心旺盛で、望みの為ならばどのような手段も厭わない性格。NYやイタリアにて麻薬ビジネスで財を成すが、常に一家のボスの座を渇望していた。全てを手に入れた後も派手に振る舞い、それが仇となって刑務所に収監されたが、獄中死するまでその権力は全く衰えなかった。
マンガーノ/ガンビーノ一家

ヴィンセント・マンガーノ
Vincent Mangano
(1888/3/28~1951/4?/19?)
シチリア・パレルモ系
マンガーノ一家初代ボス
・通称処刑人。若いころからNYの波止場での縄張り争いに参加しており、湾口組合とのコネクションが認められボスに就任した。しかしある日突然消息を絶ち、そのまま死亡扱いとなった。失踪は副ボスのアナスタシアによる暗殺と噂された。アナスタシアとはそりが合わず、度々喧嘩していた。

アルバート・アナスタシア
Albert Anastasia
(1902/2/26~1957/10/25)
カラブリア系
マンガーノ一家2代目ボス
・NY最恐の殺し屋。あだ名はワンマン・アーミー、地震、上級死刑執行人。ずば抜けた戦闘能力を持ち、敵を殴り殺すことを好んだ。マンガーノ一家を乗っ取るが、盟友コステロの暗殺未遂を受けジェノヴェーゼに激怒し、抗争を戦うことになる。しかし理髪店に座っていた隙を突かれ、銃弾の雨を浴びる。

カルロ・ガンビーノ
Carlo Gambino
(1902/8/24~1976/10/15)
シチリア・パレルモ系
マンガーノ改めガンビーノ一家3代目ボス
・NYの黄金期を築いた最後のゴッドファーザー。当初周りからはおとなしく、特に目立った特徴もない男とされていたが、アナスタシアからボスの座を得た後に帝王としてのカリスマと聡明さをあらわにした。5大ファミリーを実質的にすべて支配下におさめ、暗黒街を大いに富ませる。
ガリアーノ/ルッケーゼ一家

トミー・ガリアーノ
Tommy Gagliano
(1884?~1951/2/16)
シチリア・コルレオーネ系
ガリアーノ一家初代ボス
・NYの目立たざるボス。カステランマレーゼ戦争ではマッセリアを裏切り、スパイとして戦争に加担した。戦争終結後は目立つことを恐れ、表舞台には全く登場せず、副ボスのルッケーゼに全幅の信頼を置いた。そのため政府の捜査機関からもほとんどその存在を知られず、平穏にボスとして統治を続けた。

トーマス・ルッケーゼ
Thomas Lucchese
(1899/12/1~1967/7/13)
シチリア・パレルモ系
ガンビーノ改めルッケーゼ一家2代目ボス
・右指が事故により3本しかなかったため、スリーフィンガーというあだ名があった。しかしこの偉大なボスの前でそれを口にする者はいなかったという。ガリアーノの忠臣としてボスの座を継承し、ガンビーノと結託して莫大な富を築いた。派手な生活を好むが振舞いは戦略的であり、黄金期を謳歌した。
プロファチ/コロンボ一家

ジョセフ・プロファチ
Joseph Profaci
(1897/10/2~1962/6/7)
シチリア・パレルモ系
プロファチ一家初代ボス
・通称オリーブオイル・キング、オールド・マン。厳格、敬虔、老獪なベテランボス。マフィアを親戚にもつ家に生まれ、合法的な貿易ビジネスのかたわら常にパレルモ系のマフィアを長く率いた。しかし晩年はガンビーノ派との対立やギャロの反乱に直面し、その際には徹底的な反抗の姿勢を貫き通した。

ジョセフ・マリオッコ
Joseph Magliocco
(1898~1963/12/28)
シチリア・カステラマレ系
プロファチ一家2代目ボス
・

ジョーイ・ギャロ
Joey Gallo
(1929/4/7~1972/4/7)
イタリア系アメリカ人
殺し屋
・プロファチに反抗した若き殺し屋。あだ名はクレイジー・ジョー。殺し屋に憧れプロファチ一家に加入するがボスの方針と待遇が気に食わず反乱を起こす。抗争の末投獄されて反乱は失敗した。獄中で知識を付け釈放後も精力的に活動するが、自身の誕生日パーティにて銃撃に遭い、暗殺された。
ボナンノ一家

ジョセフ・ボナンノ
Joseph Bonanno
(1905/1/18~2002/5/11)
シチリア・カステラマレ系
ボナンノ一家初代ボス
・マフィアの名門一族とされるボナンノ家出身のインテリ。学業を修めたのちマランツァーノの部下として活動、その後ボスに就任するというアウトローとしては異色の経歴の持ち主。長らく一家を統治したがガンビーノ派の攻勢に耐え切れず引退を余儀なくされる。しかし21世紀まで生き延び、重要な自伝を書き上げた。

カーマイン・ギャランテ
Carmaine Galante
(1910/2/21~1979/6/12)
ボナンノ一家6代目ボス
・
マーダーインク-Murder Inc.

ルイス・"レプケ"・
バカルター
Louis "Lepke" Buchalter
(1897/2/12~1944/3/4)
ユダヤ系アメリカ人
マーダーインク首領
・NYマフィアの暗殺部隊マーダーインクの首領。愛称レプケ。穏やかな性格。麻薬密売や組合強請の傍らマーダーインク首領に任命され、問題児ばかりの殺し屋らをまとめていた。しかし複数の罪で起訴されていた最中に部下レルズに裏切られ、裁判で死刑判決を受けてしまった。政府により処刑された唯一の大物ボス。

ジェイコブ・シャピロ
Jacob Shapiro
(1899/5/5~1947/6/9)
ユダヤ系ロシア人
・バカルターの相棒。あだ名はグラ。知的なバカルターとは正反対で力で問題を解決するのが得意。若い頃から二人で様々な非合法ビジネスに手を出し、巨万の富を築いた。しかしバカルターとともに指名手配を受け、逃亡生活を送るも吊り上がっていく懸賞金を目に自首。二人共に裁判にかけられた。病を患った末に獄中死。

エイブ・レルズ
Abe Reles
(1906/5/10~1941/11/22)
ユダヤ系アメリカ人
マーダーインク構成員
・マーダーインク最悪の殺し屋。あだ名はキッド・ツイスト。アイスピックを使った殺しが得意で、本人はその腕前を芸術的だと自画自賛している。自己中心的で傲慢。バカルターの側近として働いていたが当局に寝返り、バカルター含む同僚7人を電気椅子送りにした。しかしその後ホテルの窓から謎の転落死を遂げる。

チャールズ・ワークマン
Charles Workman
(1908/10/4~1979/1)
マーダーインク構成員
・あだ名はバグ。マーダーインク構成員にしては珍しく静かで上司に忠実な殺し屋で、バカルターにも重宝された。しかし殺した標的から金を盗むという悪癖をもつ一面もあった。1935年にマフィアと対立したギャング、ダッチ・シュルツ暗殺の任につき、成功させるも逮捕され、終身刑。23年後に特赦で釈放。

マーティン・ ゴールドスタイン
Martin Goldstein
(1905~1941/6/12)
ユダヤ系アメリカ人
マーダーインク構成員
・レルズの相方を務めた殺し屋。たまに予測のつかない行動をとったことからバグジーとあだ名されるも、殺しからその後処理までほとんど全てをこなす。小柄だが残酷な処刑方法を用いることが多々あった。レルズの裏切りにより死刑宣告されたことに激怒し、死刑寸前までレルズを道連れにできないことを悔しがった。

ハリー・スト ラウス
Harry Strauss
(1909/7/28~1941/6/12)
ユダヤ系アメリカ人
マーダーインク構成員
・マーダーインクで殺害者数トップを誇る。銃やナイフ、アイスピックに限らず現場にある多様な道具を使いこなす優秀な殺し屋だが、傲慢・自己中心的で潔癖。逮捕後にレルズの裏切りを知ると発狂しかけ、眉目秀麗な顔を歪ませ激昂した。死刑を宣告された際に憎きレルズの喉を噛みちぎろうとする。

ハリー・マイオーネ
Harry Maione
(1908/10/7~1942/2/19)
イタリア系アメリカ人
マーダーインク構成員
・普段は硬い表情が変わることはなかったが、ハッピーというあだ名があった。アッバンダンドは古くからの部下。殺しに変わった方法を用いることがあり、接触が困難な標的に女装して近づき暗殺を行ったこともある。裏切ったレルズに対しては顔を赤らめるほど激怒し、死刑宣告には嗚咽を漏らした。

フランク・アッバンダンド
Frank Abbandando
(1910/7/11~1942/2/19)
イタリア系アメリカ人
マーダーインク構成員
・足が速かったためダッシャーと呼ばれた。大柄で残忍な殺し屋で、その力は標的の身体が変形するほど。逮捕された後、上司マイオーネと共に電気椅子に送られる。死刑に際し、どうせいつかこうなると思っていたので死刑は構わないが、ドジャースの試合とレルズの死に様を見れないのが残念だ、と言い残した。

ルイス・カポネ
Louis Capone
(19896~1944/3/4)
イタリア系アメリカ人
マーダーインク構成員
・キャンディーショップの店主兼マーダーインクのベテランの殺し屋。シカゴのギャングであるアル・カポネとは血縁関係はない。レルズなど若い殺し屋の面倒を見たり、上司バカルターの補助を行ったりしていた。裁判中にはすでに重い病を抱えていたが、死刑宣告を冷静に受け止めた。

エマニュエル・ワイス
Emanuel Weiss
(1906/6/11~1944/3/4)
ユダヤ系アメリカ人
マーダーインク構成員
・バカルターのそばで多岐にわたる補助を行っていた側近。殺し屋として現地に赴くこともあり、ワークマンがダッチ・シュルツを暗殺する際に同行して殺しを行っている。バカルターの逃亡に関しては冷静な働きをしたが、死刑宣告を受けると取り乱し、死刑に処される寸前まで自身の無罪を主張し続けた。
ユダヤ系ギャングなど-Other Gangs

アーノルド・ロススタイン
Arnold Rothstein
(1882/1/17~1928/11/6)
ユダヤ系アメリカ人
・NYの組織犯罪の元祖でありルチアーノらの出資者。あだ名はザ・ブレイン、ミスター・ビッグ、ザ・フィクサーなど。密造酒業や賭博などで大いに稼ぎ、一大八百長事件である「ブラックソックス事件」の首謀者でもあった。若い世代に投資し彼らの事業を手助けしていたが、何者かにより暗殺された。

マイヤー・ランスキー
Meyer Lansky
(1902/7/4~1983/1/15)
ユダヤ系ロシア人
・ルチアーノの右腕であり財政顧問。小柄な体格だが早期からシーゲルと共に自身のギャングを率い、禁酒法時代から大金を稼ぎ続けた。多くのカジノや競馬場は莫大な利益をあげ、政府に目を付けられることもあったがしぶとく生き残り続けた。貧しい生まれにかまわず、よく読書をして知識を付けていた。

ベンジャミン・シーゲル
Benjamin Siegel
(1906/2/28~1947/6/20)
ユダヤ系アメリカ人
・罪の街ラスベガスの創設者。あだ名はバグジー。美しい瞳を持つ美男子だが、その本性は非常に暴力的。小さな町だったラスベガスに目を付け、カジノを建築して大きな利益を得た。しかしホテル「フラミンゴ」建設資金でマフィアと揉めた結果短機関銃で顔面を吹き飛ばされて殺された。

オウニー・マドゥン
Owney Madden
(1891/12/18~1965/4/24)
イギリス人
・

ジャック・ダイアモンド
Jack Diamond
(1897/7/10~1931/12/18)
アイルランド系アメリカ人
・

アンソニー・カルファノ
Anthony Carfano
(1895/11/9~1959/9/25)
ナポリ系
・コステロの親友で忠実な部下。あだ名はリトル・オーギー・ピサノ。ブルックリンのボスであったフランキー・イェールの死後に縄張りを継ぎ、その後コステロと提携して賭博などを経営。起訴を逃れるのが上手く警察に幽霊のようだと評される。コステロ引退をうけてなおジェノヴェーゼ派に下らなかったため暗殺された。

ダッチ・シュルツ
Dutch Shultz
(1902/8/6~1935/10/24)
ユダヤ系アメリカ人
・本名はアーサー・フレゲンハイマ―。ユダヤ系ながら一時は5大ファミリーと渡り合ったブロンクスのビール男爵。極端な倹約家で、短気で暴力的ではあったが手を出すのは自分の金を奪おうとした者のみだった。他ギャングと壮絶な抗争を繰り広げるうちに対立マフィアに銃撃を受け、支離滅裂な遺言だけを残す。

ヴィンセント・コール
Vincent Coll
(1908/7/20~1932/2/8)
アイルランド人
・

ジョー・アドニス
Joe Adonis
(1902/11/22~1972/11/26)
ナポリ系
・ルチアーノの友であり政界フィクサー。自惚れ屋で、アドニスの名は自分の容姿を形容して名乗っている。ブルックリンで犯罪に手を染め、その後ルチアーノらと共に様々な稼業に手を出して富を得る。NYだけでなくアメリカ各地でビジネスに介入・経営していた。政府に国外追放処分を受けた後も同じように暮らした。